バックペイン・ジャーニー

目覚めたら身体が動かなかった。
身体がまるで言うことを聞かない。
私の右肩に大きな傷跡を残してくれた実家のグレートピレニーズくらい言うことを聞かない。

なるほど、これが金縛りってやつか。

とも思ったが、よくよく考えたら金縛りは過去に何度も経験しており、その時とは様子が違う気がする。
もっとよく考えてみたら、手は自由に動かせているではないか。

何だこれは。
動けないし、意識がハッキリしてきたら、なにやら痛みも感じてきた。

27才の夏。
突然の腰痛との出会いであった。
しかもそれはぎっくり腰ではなく慢性的な腰痛。
何度か病院に通って牽引したり、恐る恐る接骨院に初挑戦してお兄さんに骨をバキバキされたりもしたが特に変わらなかった。
もしかしたらヘルニアなのかもしれないが、ヘルニアと診断するにはMRI検査が必要だと医者から言われ、なんだかお金がかかりそうだしヘルニアだろうと何だろうと腰が痛いことには変わりないのでその日以来整形外科には行っていない。

こうして私は腰痛(Back Pain)と共に旅行することになった。

「お金と時間さえあれば旅行に好きなだけ行ける」
とよく耳にするが、実体験から言えば「健康と時間さえあれば」が正しいと思う。

長期で旅に行くと「いいなーそんなにお金があって」という様なコメントを日本にいる知人・友人から貰うが、断じて私はお金持ちではない。
お金持ちでは無いどころか、いつも派遣やアルバイトでカツカツの生活をしているし、挙句にニートの彼氏と同棲しているので貯金が全く増えていかない貧乏世帯である。
何故そんな彼氏を養っているんだと疑問に思うだろうが、それは私自信が1番疑問に思っていることなので、ツッこまずにひとまずスルーしていただけると幸いだ。

とにかく、旅先で会う人たちの中でも長期旅行になればなるほどに貧乏人の比率が多くなる気がする。
たった10万円の資金だけで半年以上の世界一周や1年間のワーキングホリデーにひょいと飛び出してしまう人も結構いる。
10万円といったら一般的な海外パックツアーの3泊4日並みの値段である。
そう考えると実は短期旅行の方がよっぽど贅沢品なのだ。

と、少し脱線したが、つまりお金がなくても根性とやる気と運とコミュニケーション能力と情報収集力があれば旅は出来てしまう。
対して健康はというと、まず体調が悪いとホテルから一歩も外に出たくないし、ローカルフードなんて食べたくないし、どうやって過ごしても面白くないのだ。
私の様な腰痛持ちはバックパックを背負うのがしんどいし、安宿のマットレスでは到底眠りにつけないし、やっと寝付けても翌朝動けるようになるまでに10分はかかるし、丘の上の絶景は途中で断念するし、長距離バス移動は隣に強烈なワキガの外人が座るのとドッコイくらいに逃げ場の無い地獄と化すのである。

ほんと、旅行好きな人であるならば健康・フィジカル面には常日頃から人一倍に気をつけるべきである。

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このブログの管理人

海外留学(米国)、ワーキングホリデー(豪)、バックパッカー(東南アジア)、ツアー添乗員(国内)などの経験を色々経てきた結果、長期旅行じゃないと物足りなくなり、定期的に旅行のために会社を辞めるのがデフォルトのライフスタイルになりつつあります。

とは言え、そんなにしょっちゅう無職になる訳にもいかないので、時間を見つけては妄想全開で旅行プランを練るのが趣味です。
(「終日フリープランを考える会」会長)

次の旅行計画:ボラカイ(フィリピン)へ移住の下見に行きたい!

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